【化学】参考書・勉強法

現役のときは苦手だったが、再受験時は一番の得点源になった科目。

模試では化学の出来が最も安定していたのですが、理由としては
・大体の試験は典型的な小問の集合なので連鎖的な失点のリスクが低い。3桁計算などでミスしても軽傷で済む。
・覚えれば覚えるほど点数が上がる。暗記問は覚えたことを吐き出すだけなので楽。
といったところでしょうか。

化学は問題集を周回して覚えるべきことを覚えると、どんな試験でも「またこのパターンか」という状態に持ち込めるので精神的にも楽でした。
よって理科2科目の試験では物理を後回しにして、化学を先に解いていました。

個人的に電離平衡、溶解度積は苦手だったのですが、演習を重ねて克服できた、はず。
有機異性体数え上げは最後まで苦手でした。


セミナー化学
現役のとき定期テストで使われていたもの。
基礎を思い出すためだけに使った。発展問題以外を1周。

■重要問題集
定番。まず2周して大体のことをつかんで、3週目に暗記しきれていないことを暗記用ノートに書き写していた。この問題集だけで大体の入試は合格点を取れるはず。僕が合格したところも結果的に重問レベルしか出題されず、満点近く取れました。ただし本当に全問題を解けるようにしておくのと、解答冊子のすみっこに書いてある知識も全部暗記しないといけない。

■新演習
難関大用の定番。重問レベルからかなりマニアックなものまで網羅されています。「無機のマニアックな知識」と、「問題文で与えられた有機のマニアックな反応をその場で理解する力」を盤石にしたい人向け。理論は重問よりちょっと難しい程度で、阪大以上とかだともっと難しい問題が出る気がします。量が多過ぎて、1周して理解するだけにしても1ヵ月かかりました(重問は1週間)。2週目に暗記用ノートに書き写していたが、もはやマニアック過ぎて過去問や本番でもお目にかかることはなかった。Niが過剰アンモニア水中で錯イオンになるとか、過去問で見たことない。ですが本番に出ないとは言い切れないのでみんな覚えるのでしょう。最終的に3周しました。

■新研究
問題集で理解できないことが出てきた場合の相談用。現役時は全部読んだ気がするが、再受験生にはそんな気力も時間もなかったです。ただし
・酸化還元の反応物と生成物の対応表(例:MnO4-⇒Mn2+)
脂肪酸
・単糖
アミノ酸
のページはコピーして暗記用ノートに張り付けていました。

■過去問
阪大8年分、京大7年分、奈良医5年分、滋賀医5年分を1周だけ。

■模試の復習
他の科目と同じく、間違ったところの直し。

■暗記用ノート
問題集を周回するだけでは、無機有機は効率的に覚えられないと感じたので特別に暗記用ノートを作りました。英単語の鉄壁と同じように、テーマ別にまとめて関連付け記憶しやすいように工夫していました。例えばアセチレンのページはその製法全てと、アセチレンを起点とした反応全て、アセチレンの物性を書いていました。

■ミスノート
理科は高得点必須なので物理と同じくミスノートを作っていました。
僕がよくやったミスは、
・熱化学方程式で固体液体などの状態を書き忘れる
・平衡定数の式で、体積Vを忘れる
・有効数字のミス
など。ミスノートのおかげで本番はミスしませんでした。

Google先生
無機や有機で出てくる物質の性質や、新研究にのっていないアミノ酸(ロイシンやアスパラギンなど)の構造を調べたりと、何かとGoogle先生にはお世話になりました。英語と同じく、スマホは利用したほうがいいです。