【物理】参考書・勉強法

現役のときは得意だったが、再受験時は計算力の低下のせいで、数学と同じく事故に怯えた科目。
入試では文章中の空欄穴埋め式が多いので、同じ大問の中で連鎖的に失点するのが怖かったです。

ただ覚えるべきことは少ないので、医学部受験であっても物理のエッセンスと名問を完全マスターして過去問をやるだけで、要領のいい人は合格点を取れるのではと思います。物理現象の深い洞察力が大事といっても、大体のパターンは問題集で網羅されているし、60分くらいの試験時間ではそもそも深く洞察している暇がなかったりするので、結局はリード文を素早く読み取って、計算をミスなく素早くできるかで差がつくと思います。ただし阪医や東北医以上だと難系はマストかも。

理科の中でもコスパがよく、現役生も高得点を取ってくるので、偏差値が伸びづらく、色々不安にさせられました。あと、微積の概念は勉強しませんでした。

 

■物理のエッセンス
退職後、本文を読みながら例題・演習題を1周だけしました。
初回のセンターで80%取れたので、効果はあると思います。
その後、苦手分野(僕の場合、非等速円運動、波動、原子)を中心に2回読んで、例題・演習題の間違えたところを2周しました。

■名問の森
周回すれば大体の入試物理が解けるようになる良書。ですが問題が、読者が物理を理解しやすいように、親切丁寧に設定されているので、これをマスターするだけでは実戦ではやや不十分に思います。まるまる3周。

■重要問題集
個人的には名問よりきつい。物理の理解を深めるというより、長いリード文とハードな計算に耐えられるか、といった部分が鍛えられると思います。まるまる1周と間違ったところだけ1周。

■難系
現役のときお世話になった。再受験時も、模試で物理がふるわなかったので最新版を購入。昔より多少とっつきやすくなっているものの、電磁気などはきつめの問題が多い。設定が煩雑な問題でも物理現象をシンプルに見れるか、という物理で一番大事な部分が鍛えられると思います。例題だけまるまる1周、間違ったところだけ1周。

■理論物理への道標
現役のときお世話になった。しかし再受験時には、医学部に受かるという目的のためだけなら不要と思い、手を出しませんでした。

■過去問
阪大8年分、京大7年分、滋賀医5年分。1周だけ。

■模試の復習
これは他教科と同様。

■ミスノート
医学部受験では深く理解するよりも簡単なことでミスしない方が大事なので、高得点必須の理科に関しては、ミスの傾向をノートにまとめて、模試や試験前に見返していました。
物理で僕がよくやったミスは
・gを漏らす
・力の矢印を漏らす
・電位と電界を読み間違える
・電流の方向を逆にする
など。へっぽこなミスは本番では命取りになるので、普段から矯正していく努力が必要と思います。